保存食を上手に使った農繁期の食事──日常の食生活

連載日本の食生活全集

2023年05月09日

聞き書 宮城の食事 阿武隈丘陵の食より

夜――麦飯、味噌汁、かどいわしの煮つけ、唐菜っぱのおひたし、ゆりな漬
この時期は、かどいわし(にしん)をよく買い、煮つけて食べる。
唐菜っぱは、泥くさくて味はよくないが、虫がつかずつくりやすいので、味噌汁の実やおひたしなどにしてよく使う。

写真:春の夕食
膳内:〔上〕唐菜っぱのおひたし、かどいわしの煮つけ。〔下〕麦飯、味噌汁/膳外:ゆりな漬

 

出典:竹内利美 他編. 日本の食生活全集 4巻『聞き書 宮城の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.268-270

関連書籍詳細

日本の食生活全集4『聞き書 宮城の食事』

竹内利美 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540890062
発行日:1990/2
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

米どころ宮城は旧伊達藩以来の米どころで、もちの多彩な食べ方を誇る。三陸海岸では四季いろいろな魚貝がとれ、浜の人たちだけでなく、内陸の人々の食膳もにぎわす。
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