暑い時期のすえりを防ぐ工夫――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2023年07月12日

聞き書 鳥取の食事 伯耆山間の食より

夕はん――麦飯あるいはうどん、さしさばの焼いたもの、なすびの浅漬
小麦は加工に出して干しうどんにしてもらい、米の補いとする。うどんは家族に喜ばれる。ゆでて冷やし、いり干しのだし汁を冷やしたものをかけて食べる。かんぴょう、皮むきえび、焼きさばなどを入れた醤油のかけ汁に、薬味はねぶか(ねぎ)、みょうがなどをきざんでのせる。やはり小麦を委託加工に出したり買ったりしたそうめんを、同じようにして食べることもある。うどんは、にゅうめん(煮こみうどん)として食べることもある。
無塩の海の魚はほとんどなく、さしさば(塩さば)や串にさして焼いた焼きさばが主である。塩ますは一番安い。身近にとれる川魚のいだ(うぐい)、あゆは塩焼きか煮つけ、味噌汁などにして食べる。

写真:夏の夕はん
上:なまびとこしょうの焼いたもの、いだの塩焼き/下:そうめん、煮もの(たけのこ、たきな、こしょう、なすび)

 

出典:福士俊一 他編. 日本の食生活全集 31巻『聞き書 鳥取の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.294-295

関連書籍詳細

日本の食生活全集31『聞き書 鳥取の食事』

福士俊一 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540910036
発行日:1991/10
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 382頁

日本海側有数の漁港=賀路・境港のある鳥取県は、魚、えび、かに、貝と海の幸が多彩。磯場の夏泊海岸の海女漁は豊臣時代からの歴史をほこる。因幡の山間、伯耆富士=大山の山麓には山の幸たっぷりの食生活が。
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