聞き書 千葉の食事 北総台地の食より
■三時のお茶――みょうがの葉の味噌まんじゅう
新小麦を石臼で粉にひく。ふすまは馬や鶏の餌にする。味噌まんじゅうは、味噌を混ぜた小麦たねを、みょうがの葉にぽたっと落として鉄ぼうろくで焼き、焼きたてを食べる。
大人は渋茶をすすりながら香りを楽しみ、子どもも大人も味噌まんじゅうをほおばる。
写真:夏の三時
みょうがの葉のまんじゅう(右)と、こうこでお茶を飲む。
出典:高橋在久 他編. 日本の食生活全集 12巻『聞き書 千葉の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.234-235