さなぶりや祇園祭り、七夕祭り──晴れ食・行事食

連載日本の食生活全集

2023年08月03日

聞き書 静岡の食事 中遠水田地帯の食より

八月七日は、月おくれの七夕祭りである。庭に飾り竹を立て、かぼちゃなどを縁側に供える。この日はどじょうの料理とぼたもちをつくり、赤飯を炊く。どじょうは骨まで食べられるし、簡単にとれるので、ふなとともになかなか重宝な魚である。

写真:七夕のお供えと飾り竹
丸ごとのかぼちゃ、赤飯、どじょうの卵とじなどをお供えする。

 

出典:大石貞男 他編. 日本の食生活全集 22巻『聞き書 静岡の食事』. 農山漁村文化協会, 1986, p.206-207

関連書籍詳細

日本の食生活全集22『聞き書 静岡の食事』

大石貞男 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540860638
発行日:1986/10
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

静岡県は日本の食文化上、特異な位置を占める。大井川を境に県内の食文化が二分され、それが日本の東西の食文化の違いにほぼ重なる。民俗学上も貴重な静岡の食事の全貌。
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