冷たいのどごしのそうめんで、ほっと一息――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2023年07月27日

聞き書 兵庫の食事 播州平野の食より

こびる――冷やそうめんなど
夏の長い一日、昼食と夕食までの間が長いので、軽い一食がどうしても必要である。そうめんどころでもあるので、自家のそうめんをゆで、冷たい井戸水でよく冷やし、薬味に青ねぎをきざんだものや、すりおろしたしょうがを添え、醤油を煮干しのだし汁で薄めたつけ汁で食べる。のどごしがよく、そうめんどころならではの満足感を味わう。

写真:夏のこびる
冷やそうめん、ねぎを散らしたつけ汁

 

出典:和田邦平 他編. 日本の食生活全集 28巻『聞き書 兵庫の食事』. 農山漁村文化協会, 1992, p.119-120

関連書籍詳細

日本の食生活全集28『聞き書 兵庫の食事』

和田邦平 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540910067
発行日:1992/2
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

摂津、丹波、但馬、播磨、……瀬戸内から日本海にまでいたる多彩な風土と独自の食文化、さらに国際都市神戸のハイカラ料理、淀川長治氏が語る神戸モダンボーイの食事も紹介。
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