聞き書 岐阜の食事 恵那平坦(東野)の食より
■昼――麦飯、なす焼き、塩いかときゅうりの酢もみ、しそ巻き
暑い夏の昼飯には、塩いかときゅうりの酢もみがあれば最高であるが、来客のあったときや人を雇ったときくらいしか、忙しくて昼にはつくっているひまはない。
少し手間をかけられるときは、なすを焼いたり、青じその葉に甘味噌をのせて巻き、串にさして焼いたものなどをつくる。しそ巻きは、子どもの弁当のおさいにもする。
写真:夏の昼飯
上:塩いかときゅうりの酢もみ、しそ巻き/下:麦飯、なす焼き(しょうがだまりで)
出典:森基子 他編. 日本の食生活全集 21巻『聞き書 岐阜の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.112-113