夏野菜のばっかり食――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2023年07月26日

聞き書 岐阜の食事 恵那平坦(東野)の食より

昼――麦飯、なす焼き、塩いかときゅうりの酢もみ、しそ巻き
暑い夏の昼飯には、塩いかときゅうりの酢もみがあれば最高であるが、来客のあったときや人を雇ったときくらいしか、忙しくて昼にはつくっているひまはない。
少し手間をかけられるときは、なすを焼いたり、青じその葉に甘味噌をのせて巻き、串にさして焼いたものなどをつくる。しそ巻きは、子どもの弁当のおさいにもする。

写真:夏の昼飯
上:塩いかときゅうりの酢もみ、しそ巻き/下:麦飯、なす焼き(しょうがだまりで)

 

出典:森基子 他編. 日本の食生活全集 21巻『聞き書 岐阜の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.112-113

関連書籍詳細

日本の食生活全集21『聞き書 岐阜の食事』

森基子 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540900044
発行日:1990/5
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

飛騨は山の恵み、美濃は川の恵み豊かな国。米と繭の国だが、雑穀や山菜、木の実も大切な食糧。味噌・漬物・どぶろくなど発酵食品がよく発達している。山・川の恵みを受けた八つの地区の暮らしと食を収録。
田舎の本屋で購入

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