川でとれるだくまを煮つけに――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2023年08月01日

聞き書 鹿児島の食事 種子島の食より

夕飯――麦飯、じゃがいも入りだご汁、だくまの煮つけ、たくあん
家の周囲を西俣川が流れており、暑い夏には子どもたちがだくま(川えび)をとりに行く。一時間くらいで一食分はとれる。これをふかして(ゆでて)黒砂糖と醤油で煮しめる。
だご汁のだごは、麦粉を水で練って丸めたもので、じゃがいもを入れただしざこの煮だし汁が煮たっている中に入れる。

写真:夏の夕飯
麦飯、だくまの煮つけ、たくあん、じゃがいも入りだご汁

 

出典:岡正 他編. 日本の食生活全集 46巻『聞き書 鹿児島の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.247-248

関連書籍詳細

日本の食生活全集46『聞き書 鹿児島の食事』

岡正 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540890055
発行日:1989/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

鹿児島は南方食文化の北端。いも・鶏・糸瓜・豚の調理に南方の食習慣が息づく。海上の味=ヤポネシア構想の主舞台の陽光あふれる南国の味。
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