ひび建ての弁当はてっぽ巻き――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2023年09月04日

聞き書 千葉食事 東京湾口の食より

昼――麦飯のてっぽ巻き、塩ます(鮭)、車麩の煮つけ、きゅうりの塩漬
朝の忙しい合い間をみて、舟の上で食べるてっぽ巻きの弁当をつくる。
てっぽ巻きを何本も巻き、半分に切っておはちに入れ、塩ますや車麩の煮つけにきゅうりの塩漬も一緒に入れる。暑い日盛りのなかでのひび建てには、塩ものが好まれる。

写真:舟の上で食べるてっぽ巻きの弁当

 

出典:高橋在久 他編. 日本の食生活全集 12巻『聞き書 千葉の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.103-104

関連書籍詳細

日本の食生活全集12『聞き書 千葉の食事』

高橋在久 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540890024
発行日:1989/6
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

黒潮が打ち寄せる房総半島は日本でも屈指の好漁場。いわし・かつおに代表される海の幸と利根川の魚、台地の作物が食膳にのぼる。太巻ずしはこの地の伝統食。女性が築いた食の営みを記録する。
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