ふなの梅干し煮や実だくさんの味噌汁で精をつける――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2023年10月19日

聞き書 鳥取食事 東郷池周辺の食より

夕飯――麦飯、味噌汁、ふなの梅干し煮、大根おろし、漬物
炊きたての麦飯に、大根、にんじん、ねぎなど実だくさんの味噌汁のほか、東郷池でとれたふなを売りに来たら数日分まとめて買って、梅干し煮などにする。おかずが足りないときには、さい味噌やたくあんに、残りものを利用する。
一日中働きづめなので、手早くできる料理が多いが、働いたあとの食事は身につくようでおいしい。

写真:秋の夕飯
上:ふなの梅干し煮、漬物/中:大根おろし/下:麦飯、大根とねぎの味噌汁

 

出典:福士俊一 他編. 日本の食生活全集 31巻『聞き書 鳥取の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.163-164

関連書籍詳細

日本の食生活全集31『聞き書 鳥取の食事』

福士俊一 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540910036
発行日:1991/10
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 382頁

日本海側有数の漁港=賀路・境港のある鳥取県は、魚、えび、かに、貝と海の幸が多彩。磯場の夏泊海岸の海女漁は豊臣時代からの歴史をほこる。因幡の山間、伯耆富士=大山の山麓には山の幸たっぷりの食生活が。
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