働き盛りの若い者は、麦飯にふかしいもともちで朝飯――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2024年01月17日

聞き書 神奈川食事 相模川流域の食より

およめし(夕食)――麦飯、味噌汁、大根の太煮、焼いた塩ます、たくあん
麦飯と味噌汁は新しくつくる。
霜をかぶった大根はやわらかで甘くておいしい。大ぶりに切って、里芋と一緒にたっぷりの汁で煮て味噌で味をつける。里芋のねばりがうまみに加わり、寒い日にはなによりのごちそうである。大きななべで煮て堪能するまでおかわりする。残れば朝煮直して食べるが、味がしみて、これまたおいしい。

写真:冬のおよめし
上:大根の太煮、塩ます/中:たくあん/下:麦飯、味噌汁(切干し大根、ずいき、さつま)

 

出典:遠藤登 他編. 日本の食生活全集 14巻『聞き書 神奈川の食事』. 農山漁村文化協会, 1992, p.178-180

関連書籍詳細

日本の食生活全集14『聞き書 神奈川の食事』

遠藤登 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540920028
発行日:1992/7
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

和洋中が勢揃いの横浜のハイカラ料理、古都鎌倉の伝統食から、相模野の恵み、山・川・海の幸を集めた県内各地の素朴な郷土料理まで、地元のお年寄りからの聞き書きをもとに再現。写真つきで記録。
田舎の本屋で購入

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