ほっくりと腰が強い笹山の里芋――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2024年09月05日

聞き書 島根食事 城下町津和野の食より

朝――白飯、ゆず味噌、こんにゃくの油炒め、大根の間引き菜の漬物、奈良漬
角切りのこんにゃくにきざみ目を入れ、油でけって(炒めて)、醤油、砂糖で味つけしたものを、一年を通してよくつくる。
秋の香りいっぱいのゆず味噌は、この季節には欠かせない。

写真:秋の朝食
上:こんにゃくの油炒め、ゆず味噌/下:白飯、奈良漬と間引き菜の漬物、お茶

 

出典:島田成矩 他編. 日本の食生活全集 32巻『聞き書 島根の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.255-256

関連書籍詳細

日本の食生活全集32『聞き書 島根の食事』

島田成矩 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN: 9784540910029
発行日: 1991/7
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

旧暦十月の神無月も出雲では「神有月」。全国から集まる神々をもてなす心が食生活の中にいまも息づく。汽水湖・宍道湖・中海の豊かな魚介、米どころ出雲平野、豪雪の山間、隠岐まで郷土の食を網羅。
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