聞き書 千葉の食事 北総台地の食より
■晩飯――そば、里芋の煮もの、こうこ
新そばをひき、そばを打つ。だしをかつお節でとった醤油味のつゆで、つるつるとそばをすする。おかずは里芋の煮ものとごぼうの味噌漬。
ときに、今日は何か変わった品にしたいと思う日もあり、そんなときは、もちあわであわぶかしをふかす。ささげを入れて赤飯のようにふかした温かいあわぶかしも、新穀の味の一つである。
写真:秋の晩飯
こうこ、里芋の煮もの、そば、きざみねぎとそばつゆ
出典:高橋在久 他編. 日本の食生活全集 12巻『聞き書 千葉の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.238-239