あめのうお飯

連載日本の食生活全集

2020年07月02日

聞き書 愛媛の食事 高縄山塊(鈍川)の食より

蒼社川の支流でとれるあめのうお(あまご)を使ったごはんである。魚は炭火で焼いて、身をていねいにほぐしておく。
米に、長さ一、二寸の短冊に切った油揚げを入れ、塩少々、醤油を加えて味つけしてごはんを炊きあげる。ここへ、ほぐしたあめのうおを混ぜるとできあがりである。
夏の日常のごはんとして喜ばれる。

 

出典:森正史 . 日本の食生活全集 38巻『聞き書 愛媛の食事』. 農山漁村文化協会, 1988, p.276-276

関連書籍詳細

日本の食生活全集38『聞き書 愛媛の食事』

森正史 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540880452
発行日:1988/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

魚あふれる瀬戸内、宇和の海。春はいだが川面をさかだて夏はあゆが水底に踊る肱川。五穀ゆたかな山間の田畑。海、山、川、平野の四季の移ろいと暮らし、食をつぶさに描く。
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