とびつきだんご

連載日本の食生活全集

2020年07月31日

聞き書 福井の食事 福井平野の食より

坂井平野では、お盆の十五日に仏さまのお供えとして必ずつくられる。
もち米の粉三合とうる米の粉一合をよく混ぜ、お湯で耳たぶくらいのやわらかさにこねる。ささげは腹の切れないように煮る。塩、砂糖はいっさい入れない。こねただんごを直径五分、長さ二寸の棒状に形をそろえて熱湯に入れ、浮かんできたらざるに上げ、ささげをつける。砂糖かきな粉(砂糖味、塩味)をつけて食べる。

 

出典: 小林一男 他. 日本の食生活全集 18巻『聞き書 福井の食事』. 農山漁村文化協会, 1987, p.41-41

関連書籍詳細

日本の食生活全集18『聞き書 福井の食事』

小林一男 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540870187
発行日:1987/06
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

木の芽峠を境に嶺南と嶺北に分かれる福井県は越前と若狭の二国から成る。報恩講を開いては食を共にして絆を深めあう越前、海の幸と山の幸がともに食膳にのぼる若狭の国。
田舎の本屋で購入

このカテゴリーの記事 - 日本の食生活全集
おすすめの記事