聞き書 大阪の食事 大阪月給とりの食より
とうがんは皮をむき、一口大に切って、塩を入れたお湯でさっとゆでる。お澄ましをつくる要領で、こんぶとかつお節でだしをとり、醤油味をつけ、それを、とうがんが浸るていど注いでさっと煮る。吉野くずを水で溶いて入れ、とろみをつける。かたくり粉でとろみをつけるとあんかけになる。おわんに盛り、土しょうがをすってのせる。
夏の暑いとき、煮汁も一緒にふうふういいながらいただく。
出典: 上島幸子 他. 日本の食生活全集 27巻『聞き書 大阪の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.131-131