とうがんのくず煮、あんかけ

連載日本の食生活全集

2020年08月04日

聞き書 大阪の食事 大阪月給とりの食より

とうがんは皮をむき、一口大に切って、塩を入れたお湯でさっとゆでる。お澄ましをつくる要領で、こんぶとかつお節でだしをとり、醤油味をつけ、それを、とうがんが浸るていど注いでさっと煮る。吉野くずを水で溶いて入れ、とろみをつける。かたくり粉でとろみをつけるとあんかけになる。おわんに盛り、土しょうがをすってのせる。
夏の暑いとき、煮汁も一緒にふうふういいながらいただく。

 

出典: 上島幸子 他. 日本の食生活全集 27巻『聞き書 大阪の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.131-131

関連書籍詳細

日本の食生活全集27『聞き書 大阪の食事』

上島幸子 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540900099
発行日:1991/02
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 392頁

商人の町・大阪は、日本中の一流の物産が集まる「天下の台所」。船場、天満の商家、月給取り、近在の農家・漁家の食卓に、「食い倒れ」の真相を探る。写真を添えて料理を再現した食の歳時記。
田舎の本屋で購入

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