はもちり

連載日本の食生活全集

2020年08月05日

聞き書 大阪の食事 大阪月給とりの食より

はもは魚屋で骨切りをしてもらう。一口大に切って軽く塩をふり、約一〇分おく。さっと水洗いして水を切り、かたくり粉をからませる。沸騰させたお湯に入れ、浮きあがったら、引きあげる。冷水にくぐらせて水を切る。ガラスの皿にしその葉を敷いて、その上に盛りつける。
酢一合をさっと煮たて、白味噌、砂糖、みりんを入れてかき混ぜ、最後に水溶きしたからし少々を入れて、酢味噌をつくる。これをつけるか、あるいは土しょうがをすって、しょうが醤油でいただく。
氷の上に置くなどして、よく冷やすとおいしい。野菜の煮つけなどと組み合わせて食べる。

 

出典: 上島幸子 他. 日本の食生活全集 27巻『聞き書 大阪の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.132-132

関連書籍詳細

日本の食生活全集27『聞き書 大阪の食事』

上島幸子 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540900099
発行日:1991/02
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 392頁

商人の町・大阪は、日本中の一流の物産が集まる「天下の台所」。船場、天満の商家、月給取り、近在の農家・漁家の食卓に、「食い倒れ」の真相を探る。写真を添えて料理を再現した食の歳時記。
田舎の本屋で購入

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