たこの卵焼き

連載日本の食生活全集

2020年08月06日

聞き書 兵庫の食事 瀬戸内沿岸(明石)の食より

「たこ焼き」「卵焼き」などといろんな呼び名があるが、たこを入れた卵焼きのことである。夏の卵が安い時期にたこが手に入ると、子どもたちのためにつくってやる。
ゆでだこの足を小さく切る。卵を溶いた中に薄く水で溶いたメリケン粉(小麦粉)を少し入れ、塩を一つまみ入れてよく混ぜる。
卵焼き器を火にかけて油をしき、卵を流し入れて、たこをぱらぱらとふり入れて端から卵を巻いていく。そのまま一人分ずつお皿に盛り、はしでちぎりながら熱いのを食べる。晩飯のおかずとしてつくる。

 

出典: 和田邦平 他. 日本の食生活全集 28巻『聞き書 兵庫の食事』. 農山漁村文化協会, 1992, p.91-91

関連書籍詳細

日本の食生活全集28『聞き書 兵庫の食事』

和田邦平 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540910067
発行日:1992/03
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

摂津、丹波、但馬、播磨、……瀬戸内から日本海にまでいたる多彩な風土と独自の食文化、さらに国際都市神戸のハイカラ料理、淀川長治氏が語る神戸モダンボーイの食事も紹介。
田舎の本屋で購入

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