聞き書 富山の食事 五箇山の食より
お正月には雑煮をつくる。
だしはこんぶでとる。こんぶを一寸くらいの長さに切り、水八合くらいの中に入れ、煮えたらとり出す。味噌をしゃもじに一杯入れてから、二寸角くらいの白の切りもちを入れ、やわらかくなるまで煮る。もちは、焼いて入れる家もあるが、家族が多いと時間がないので、そのまま煮る家が多い。
薬味は、ねぎを二寸くらいの長さに切って入れる。あっさりとしていて食べやすい。
出典:堀田良 他. 日本の食生活全集 16巻『聞き書 富山の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.92-92