雑煮

連載日本の食生活全集

2020年12月22日

聞き書 富山の食事 五箇山の食より

お正月には雑煮をつくる。
だしはこんぶでとる。こんぶを一寸くらいの長さに切り、水八合くらいの中に入れ、煮えたらとり出す。味噌をしゃもじに一杯入れてから、二寸角くらいの白の切りもちを入れ、やわらかくなるまで煮る。もちは、焼いて入れる家もあるが、家族が多いと時間がないので、そのまま煮る家が多い。
薬味は、ねぎを二寸くらいの長さに切って入れる。あっさりとしていて食べやすい。

 

出典:堀田良 他. 日本の食生活全集 16巻『聞き書 富山の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.92-92

関連書籍詳細

日本の食生活全集16『聞き書 富山の食事』

堀田良 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540890048
発行日:1989/10
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 376頁

蜃気楼があらわれ、ほたるいかが群遊する富山湾は地元の人たちの魚溜め。立山から発する水が開いた平野は富山の人たちの米びつ。生きのいい魚と米と水がつくる富山の食。
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