聞き書 山口の食事 長門山間の食より
大根は皮をむいていちょう切りにし、にんじんは大根より薄めのいちょう切りにする。えぐいも(里芋)は、一口ぐらいの大きさに切っておく。豆腐は重石をのせてよく水切りをする。
なべに油を入れ、豆腐を焦げ目がつくまでよく焼きながら砕く。この中に、大根、にんじん、えぐいもを入れ、いり(いりこ)でとっただし汁を入れ、塩、醤油、砂糖で味を加減する。煮かえるたびに味が深まっていく。
日常食として、とくに寒い日などにつくる。
出典:中山清次 他. 日本の食生活全集 35巻『聞き書 山口の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.134-134