あんせい柑の砂糖煮

連載日本の食生活全集

2021年02月22日

聞き書 愛媛の食事 高縄山塊(鈍川)の食より

表皮の部分をとり除いて、柑の白い部分を適当な大きさのくし形に切って、半日ぐらいたっぷりの水に浸しておく。これで少しぐらいのあくはなくなるが、さらによくあくをとるため、ゆがく。つぎに白砂糖(平素のおかずやおやつに使うのは茶色のうぶ砂糖だが)をぜいたくに使ってこってりと砂糖煮にする。一個のあんせい柑に約一〇〇匁の砂糖を入れるので、そうとう甘い。

 

出典:森正史 他. 日本の食生活全集 38巻『聞き書 愛媛の食事』. 農山漁村文化協会, 1988, p.288-288

関連書籍詳細

日本の食生活全集38『聞き書 愛媛の食事』

森正史 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540880452
発行日:1988/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

魚あふれる瀬戸内、宇和の海。春はいだが川面をさかだて夏はあゆが水底に踊る肱川。五穀ゆたかな山間の田畑。海、山、川、平野の四季の移ろいと暮らし、食をつぶさに描く。
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