田植えだんご

連載日本の食生活全集

2021年05月18日

聞き書 埼玉の食事 東部低地の食より

六月の田植えは一家総出で行ない、手伝いの人も来るので、こうじはんに田植えだんごをつくる。
米粉を熱湯で練って丸めてだんごにするが、大変忙しいときにつくるため、丸めたものを親指と中指を使ってつぶし、平らな形にして蒸す。つぶしてあると蒸す時間が短縮できる。たっぷりの湯でつぎつぎとゆであげてしまう家もある。甘から醤油をからめて食べる。

 

出典:深井隆一 他. 日本の食生活全集 11巻『聞き書 埼玉の食事』. 農山漁村文化協会, 1992, p.226-226

関連書籍詳細

日本の食生活全集11『聞き書 埼玉の食事』

深井隆一 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540910050
発行日:1992/02
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

「あさまんじゅうに昼うどん」は物日におけるきまりもの。小麦、さつまいも、狭山茶、深谷ねぎ、岡部の大根など自慢の作物もいっぱい。街道のうまいもの、鋳物工場の給食まで収録。
田舎の本屋で購入

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