雪解けから顔を出すわらび、うど―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2021年05月19日

聞き書 石川の食事 白山麓の食より

夜―いい、あざみの味噌汁、かぶらの煮しめ、わらびの酢のもの、たくあん
五月も中旬をすぎるとわらびのとれごろになる。とりたてのわらびをさっとゆで、あく抜きをしたあと、酢のものに使う。朝とっておくと夕食には間に合い、さっぱりとした味は一日の疲れをいやしてくれる。

写真:春の夕食
上:たくあん、かぶらの煮しめ/中:わらびの酢のもの/下:いい、あざみの味噌汁

 

出典:守田良子 他. 日本の食生活全集 17巻『聞き書 石川の食事』. 農山漁村文化協会, 1988, p.137-138

関連書籍詳細

日本の食生活全集17『聞き書 石川の食事』

守田良子 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540880094
発行日:1988/06
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

四季折々の素材をこまやかな味わいに仕上げる古都・金沢の食、焼畑からの雑穀、山菜、木の実、熊など獣が食卓をにぎわす白山麓の食など「加賀百万石」の地の多彩な食の数々。
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