聞き書 石川の食事 白山麓の食より
■夜―いい、あざみの味噌汁、かぶらの煮しめ、わらびの酢のもの、たくあん
五月も中旬をすぎるとわらびのとれごろになる。とりたてのわらびをさっとゆで、あく抜きをしたあと、酢のものに使う。朝とっておくと夕食には間に合い、さっぱりとした味は一日の疲れをいやしてくれる。
写真:春の夕食
上:たくあん、かぶらの煮しめ/中:わらびの酢のもの/下:いい、あざみの味噌汁
出典:守田良子 他. 日本の食生活全集 17巻『聞き書 石川の食事』. 農山漁村文化協会, 1988, p.137-138