里芋と大根と味噌があれば膳がととのう――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2024年02月16日

聞き書 岐阜食事 恵那平坦(東野)の食より

山仕事の弁当――麦飯、おからの煮もの、身欠きにしんの煮つけ、いわしの丸干し、煮豆、だいこ漬、梅干し
山での焚き木づくりや植樹には、めんぱ(漆塗りの曲げもの)に弁当を詰めて行く。麦飯に梅干しをのせ、おかずは、おからやおかいこ切干し(大根切干し)などの煮つけ、身欠きにしんの煮つけ、煮豆、だいこ漬などを詰め、いわしの丸干しを持って行く。丸干しは、昼に焚き火をしながら焼いて食べる。心やさしい男衆は、家で待っている若妻や子どもにそっとおかずを残して持ち帰ることもある。

写真:めんぱに詰めた山仕事の弁当
麦飯と梅干し、いわしの丸干し、おからの煮もの、身欠きにしんの煮つけ、だいこ漬、煮豆(大豆、こんぶ)

 

出典: 森基子 他編. 日本の食生活全集 21巻『聞き書 岐阜の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.104-106

関連書籍詳細

日本の食生活全集21『聞き書 岐阜の食事』

森基子 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540900044
発行日: 1990/5
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

飛騨は山の恵み、美濃は川の恵み豊かな国。米と繭の国だが、雑穀や山菜、木の実も大切な食糧。味噌・漬物・どぶろくなど発酵食品がよく発達している。山・川の恵みを受けた八つの地区の暮らしと食を収録。
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