実だくさんのかっきりだんごが家族の好物――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2024年03月11日

聞き書 福島食事 福島南部の食より

朝――麦飯、いもがらの味噌汁、塩びき、油味噌、たくあん
朝は五時ごろ起きて、男も女も肥えしょい、木の葉はき、田うないなどに出かける。朝仕事から帰ってくるまでに、ばあちゃんが飯を炊き、味噌汁やおかずをつくってくれているので、かあちゃんは家族の膳を並べて準備する。油味噌は、少しの油で大豆を炒り、味噌を入れてつくっておく。
男は馬に餌を与えてから朝食をとる。

写真:春の朝食
上:塩びき、油味噌/中:たくあん/下:麦飯、いもがらの味噌汁

 

出典: 柏村サタ子 他編. 日本の食生活全集 7巻『聞き書 福島の食事』. 農山漁村文化協会, 1987 p.181-183

関連書籍詳細

日本の食生活全集7『聞き書 福島の食事』

柏村サタ子 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN: 9784540870972
発行日: 1987/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

にしん漬・三五八漬を肴に会津の酒を酌む。うにの貝焼、あんこう料理は浜通りの名物。豊富な食素材を伝統の生活知が生かす「みちのくのまほろば」福島ならではの味。
田舎の本屋で購入

このカテゴリーの記事 - 日本の食生活全集
おすすめの記事