聞き書 福島の食事 福島南部の食より
■朝――麦飯、いもがらの味噌汁、塩びき、油味噌、たくあん
朝は五時ごろ起きて、男も女も肥えしょい、木の葉はき、田うないなどに出かける。朝仕事から帰ってくるまでに、ばあちゃんが飯を炊き、味噌汁やおかずをつくってくれているので、かあちゃんは家族の膳を並べて準備する。油味噌は、少しの油で大豆を炒り、味噌を入れてつくっておく。
男は馬に餌を与えてから朝食をとる。
写真:春の朝食
上:塩びき、油味噌/中:たくあん/下:麦飯、いもがらの味噌汁
出典: 柏村サタ子 他編. 日本の食生活全集 7巻『聞き書 福島の食事』. 農山漁村文化協会, 1987 p.181-183