盛りだくさんに春の香りを味わう――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2024年03月01日

聞き書 福島食事 阿武隈山地の食より

夕──うどん、煮もの、ふき炒り、漬物
夕食は、うどん粉を食べる人の数に合わせて一人一合くらい量り、ねり鉢でこね、うどんを打ってゆでる。うどん汁は、にんじん、ごぼう、白菜にねぎと、家にある野菜を入れてつくる。お菜は、ふき炒りに、じゃがいも、凍み大根、ごぼう、こんにゃく、にしんを入れた煮ものをつくる。

写真:春の夕食
上:煮もの(じゃがいも、にんじん、ごぼう、こんにゃく、身欠きにしん、凍み大根)、ふき炒り/下:うどん、たくあん

 

出典: 柏村サタ子 他編. 日本の食生活全集 7巻『聞き書 福島の食事』. 農山漁村文化協会, 1987, p.231-232

関連書籍詳細

日本の食生活全集7『聞き書 福島の食事』

柏村サタ子 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN: 9784540870972
発行日: 1987/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

にしん漬・三五八漬を肴に会津の酒を酌む。うにの貝焼、あんこう料理は浜通りの名物。豊富な食素材を伝統の生活知が生かす「みちのくのまほろば」福島ならではの味。
田舎の本屋で購入

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