聞き書 徳島の食事 祖谷山の食より
■朝飯――麦飯、ゆうごとかきまめの味噌汁、煮つけ、梅漬、らっきょ
夏の朝は早い。五時には朝飯を食べる。夏になると、ゆうご、ぼうふら、かきまめ(さやいんげん)、きゅうり、なすなど、野菜がたくさんとれる。味噌汁の実も、いろいろな野菜を入れることができるし、ぼうふらやかきまめは、煮つけても食べる。梅漬やらっきょは、さっぱりしているので食がすすむ。
写真:夏の朝飯
梅漬とらっきょ(右上)でさっぱりと食べる。麦飯、ゆうごとかきまめの味噌汁(右下)、ぼうふらとかきまめの煮つけ(左上)
出典:立石一 他編. 日本の食生活全集 36巻『聞き書 徳島の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.80-81