かりんとう

連載日本の食生活全集

2020年04月30日

聞き書 神奈川の食事 相模川流域の食より

田植えなどの農繁期のおやつ用に、どうこ(一斗缶)いっぱいくらいつくる。
小麦粉に砂糖と炭酸(重曹)を入れて、水で固めにこねてめん棒で薄くのばす。幅三分、長さ一寸五分くらいに切り、菜種油でゆっくり揚げる。幅を一寸くらいにして、まん中に二分くらいの切り目を縦に入れ、片端を切り目に通してねじりにする家もある。
油で揚げてあるのでおいしく、腹もちもいいので野良でのお茶うけに喜ばれる。

 

出典:遠藤登 他. 日本の食生活全集 14巻『聞き書 神奈川の食事』. 農山漁村文化協会, 1992, p.199-199

関連書籍詳細

日本の食生活全集14『聞き書 神奈川の食事』

遠藤登 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540920028
発行日:1992/07
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

和洋中が勢揃いの横浜のハイカラ料理、古都鎌倉の伝統食から、相模野の恵み、山・川・海の幸を集めた県内各地の素朴な郷土料理まで、地元のお年寄りからの聞き書きをもとに再現。写真つきで記録。
田舎の本屋で購入

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