聞き書 神奈川の食事 相模川流域の食より
田植えなどの農繁期のおやつ用に、どうこ(一斗缶)いっぱいくらいつくる。
小麦粉に砂糖と炭酸(重曹)を入れて、水で固めにこねてめん棒で薄くのばす。幅三分、長さ一寸五分くらいに切り、菜種油でゆっくり揚げる。幅を一寸くらいにして、まん中に二分くらいの切り目を縦に入れ、片端を切り目に通してねじりにする家もある。
油で揚げてあるのでおいしく、腹もちもいいので野良でのお茶うけに喜ばれる。
出典:遠藤登 他. 日本の食生活全集 14巻『聞き書 神奈川の食事』. 農山漁村文化協会, 1992, p.199-199