聞き書 千葉の食事 南総丘陵の食より
野菜畑では、なすやうり、きゅうり、どじょういんげんなどの収穫がある。おつけの実やぬか味噌漬の材料にことかかない。
■朝――麦飯、どじょういんげんとなすのおつけ、なすのぬか味噌漬
梅雨のむし暑さのあとに、日ざしの強い毎日が続くと、麦飯もうまいとは感じなくなる。早朝にひと仕事してからの食事だからなんとか食べられるが、なすのぬか味噌漬で食を進める。暑さ負けしないようにと梅干しなども、いつもより口に入れることが多い。らっきょうも、漬けて一か月もたつと味がなじんでくる。
写真:夏の朝飯
麦飯、どじょういんげんとなすのおつけ、なすときゅうりのぬか味噌漬
出典:高橋在久 他編. 日本の食生活全集 12巻『聞き書 千葉の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.188-189