掘りたて落花生の味は天下一品――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2024年09月24日

聞き書 千葉食事 北総台地の食より

晩飯――そば、里芋の煮もの、こうこ
新そばをひき、そばを打つ。だしをかつお節でとった醤油味のつゆで、つるつるとそばをすする。おかずは里芋の煮ものとごぼうの味噌漬。
ときに、今日は何か変わった品にしたいと思う日もあり、そんなときは、もちあわであわぶかしをふかす。ささげを入れて赤飯のようにふかした温かいあわぶかしも、新穀の味の一つである。

写真:秋の晩飯
こうこ、里芋の煮もの、そば、きざみねぎとそばつゆ

 

出典:高橋在久 他編. 日本の食生活全集 12巻『聞き書 千葉の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.238-239

関連書籍詳細

日本の食生活全集12『聞き書 千葉の食事』

高橋在久 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN: 9784540890024
発行日: 1989/6
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

黒潮が打ち寄せる房総半島は日本でも屈指の好漁場。いわし・かつおに代表される海の幸と利根川の魚、台地の作物が食膳にのぼる。太巻ずしはこの地の伝統食。女性が築いた食の営みを記録する。
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