栗飯、ぞうなばの味噌汁で秋を味わう──日常の食生活

連載日本の食生活全集

2024年09月27日

聞き書 広島食事 芸北山間の食より

夜――栗飯、焼きさば、野菜の煮つけ
山栗がたくさんとれるので、夕飯には栗飯をつくることもある。早生の栗をこまめに皮をとり、飯に炊きこむ。いつもかで飯ばかりを食べているので、栗のもつ味と歯ごたえは格別である。これに石州さばの焼き魚が加わると、明日の農作業への意欲がわいてきて、いっそうの張りがでてくる。

写真:秋の夕食
上:お茶、きゅうりとなすのぬか漬/下:麦飯、焼きいわし

 

出典:神田三亀男 他編. 日本の食生活全集 34巻『聞き書 広島の食事』. 農山漁村文化協会, 1987, p.261-262

関連書籍詳細

日本の食生活全集34『聞き書 広島の食事』

神田三亀男 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN: 9784540870668
発行日: 1987/10
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 382頁

"耕して天に至る"瀬戸内の島の味の基本はひしお味噌、広島湾のかきには「いろは48種」の料理。備北山地では日本海のわにが、芸北山間では石州からの魚が食卓を飾る。
田舎の本屋で購入

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