ばらずし

連載日本の食生活全集

2020年05月28日

聞き書 香川の食事 東さぬきの食より

春祭り、さのぼり、庭上げなどにつくり、「かきまぜ」ともいう五目ずしのことである。
すし飯はふつうにつくる。油揚げ、里芋、にんじん、えび、しいたけ、くずし(板つきかまぼこ)などの具を細かく切って醤油で味つけし、すし飯と混ぜ合わせる。すし飯を混ぜるとき、飯を斜めに切るようにすると、ねばらずに混ぜられる。盛りつけたあと、上にせん切りにした薄焼き卵をいろどりにのせる。

 

出典:井上タツ 他. 日本の食生活全集 37巻『聞き書 香川の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.35-35

関連書籍詳細

日本の食生活全集37『聞き書 香川の食事』

井上タツ 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540900068
発行日:1990/08
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

じゃこだしで食べるさぬきうどん、さわらでつくる魚ばっつおのごちそう、行事に欠かせない鮒のてっぱい。讃岐三白の伝統をひく食べものと溜池からの恵みを聞き書きする。
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