聞き書 香川の食事 東さぬきの食より
春祭り、さのぼり、庭上げなどにつくり、「かきまぜ」ともいう五目ずしのことである。
すし飯はふつうにつくる。油揚げ、里芋、にんじん、えび、しいたけ、くずし(板つきかまぼこ)などの具を細かく切って醤油で味つけし、すし飯と混ぜ合わせる。すし飯を混ぜるとき、飯を斜めに切るようにすると、ねばらずに混ぜられる。盛りつけたあと、上にせん切りにした薄焼き卵をいろどりにのせる。
出典:井上タツ 他. 日本の食生活全集 37巻『聞き書 香川の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.35-35