ほしざめのきもみあえ

連載日本の食生活全集

2020年07月14日

聞き書 福島の食事 石城海岸の食より

夏によくとれるほしざめは煮ても焼いてもまずい魚だが、酢味噌あえにすると、おいしく食べられる。
身は皮を除いてから三枚におろし、刺身のように切っておく。肝は竹串にさして網わたしでさっと焼くが、串が動かないように、また肝が焦げないように火から離すため、串の両側に輪切りにした大根をさす。
焼いた肝をすり鉢に入れてよくすり、味噌、和白(粗製糖)、酢を入れてすり混ぜてから、刺身のように切った身を加えてあえる。

 

出典:柏村サタ子 他. 日本の食生活全集 7巻『聞き書 福島の食事』. 農山漁村文化協会, 1987, p.299-300

関連書籍詳細

日本の食生活全集7『聞き書 福島の食事』

柏村サタ子 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540870972
発行日:1987/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

にしん漬・三五八漬を肴に会津の酒を酌む。うにの貝焼、あんこう料理は浜通りの名物。豊富な食素材を伝統の生活知が生かす「みちのくのまほろば」福島ならではの味。
田舎の本屋で購入

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