あゆの背ごし

連載日本の食生活全集

2020年08月17日

聞き書 山口の食事 長門内陸の食より

あゆは頭とはらわたをとり、塩水で洗ってから骨ごとごく薄く切る。水にさらしたあと酒をふりかけて皿に盛る。つけあわせにきゅうりを添え、酢醤油で食べる。
あゆは、たくさん手に入ったときは塩焼きにもするが、串にさしてあぶり、台所の梁に下げておく。夏、炊いてそうめんの上においたりする。落ちあゆがおいしい。

 

出典: 中山清次 他. 日本の食生活全集 35巻『聞き書 山口の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.223-223

関連書籍詳細

日本の食生活全集35『聞き書 山口の食事』

中山清次 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540890017
発行日:1989/04
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 382頁

日本海、響灘、周防灘の三つの海に囲まれる山口県は、西日本の陸海交通の要衝。維新以来、歴史を動かしてきた地の人々の暮らしの呼吸と食べものを伝える。
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