聞き書 千葉の食事 房州海岸の食より
■夕―大麦飯、大根の煮もの、さんまの刺身
とれたての魚は、生で食べるのが一番手がかからずうまい。その日にとれた魚を食卓にのせる、あるとこ勝負のばっかり料理でも、みんなのはしはすすむ。ことにこの時期のさんまははしりで脂がほどよくのり、刺身が一番うまい。たたきもまたうまい。毒消しに、おろししょうがを添える。
写真:秋の夕飯
とれたてのさんまは、刺身にして食べるのが一番おいしい。
出典:高橋在久 他編. 日本の食生活全集 12巻『聞き書 千葉の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.72-73