せんざいでとれた野菜を豊富に使って――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2023年06月15日

聞き書 富山の食事 砺波散居村の食より

昼飯――ごはん、湯だご、なすびとそうめんのおつけ、塩さば、なすびのよごし
湯だごは、いるごの粉をこねて三口くらいの大きさにちぎる。これをゆでて別皿に盛り、ごはんの足しにする。毎日のようにとれるなすびは、そうめんと一緒に味噌仕立てのおつけや塩漬にするなど、毎日、三度三度食べる。また、きゅうりと同様にぬか漬にする家もある。

写真:夏の昼飯
ごはん、湯だご、なすびとそうめんのおつけ、塩さば、なす漬

 

出典:堀田良 他. 日本の食生活全集 16巻『聞き書 富山の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.29-31

関連書籍詳細

日本の食生活全集16『聞き書 富山の食事』

堀田良 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540890048
発行日:1989/10
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 376頁

蜃気楼があらわれ、ほたるいかが群遊する富山湾は地元の人たちの魚溜め。立山から発する水が開いた平野は富山の人たちの米びつ。生きのいい魚と米と水がつくる富山の食。
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