聞き書 愛知の食事 西三河(安城)の食より
新小麦を収穫する初夏から秋にかけての間食につくる。簡単にできるので、学校から帰った子どもがつくって食べることもよくある。
うどん粉に砂糖で甘みをつけ、塩も少し加え、水でやわらかにかく。みょうがの葉を、熱くしたほうろくに二枚ずつ少しずらして重ねて敷き、その上によくかいたうどん粉を流し入れる。裏返してこんがりと焼く。みょうがの香りがしておいしい。
ほうろくに直接焼くときは、油をひいて丸い形にたねを流す。
出典:星永俊 他. 日本の食生活全集 23巻『聞き書 愛知の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.212-212