だら焼き

連載日本の食生活全集

2020年06月18日

聞き書 愛知の食事 西三河(安城)の食より

新小麦を収穫する初夏から秋にかけての間食につくる。簡単にできるので、学校から帰った子どもがつくって食べることもよくある。
うどん粉に砂糖で甘みをつけ、塩も少し加え、水でやわらかにかく。みょうがの葉を、熱くしたほうろくに二枚ずつ少しずらして重ねて敷き、その上によくかいたうどん粉を流し入れる。裏返してこんがりと焼く。みょうがの香りがしておいしい。
ほうろくに直接焼くときは、油をひいて丸い形にたねを流す。

 

出典:星永俊 他. 日本の食生活全集 23巻『聞き書 愛知の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.212-212

関連書籍詳細

日本の食生活全集23『聞き書 愛知の食事』

星永俊 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540890031
発行日:1989/08
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

海、山、川、田畑の幸豊かな愛知、味噌のルーツ豆味噌を生かす味噌料理の数々。尾張藩時代からの伝統ある食べものと、江戸、上方の味覚がおりなす多彩な食。
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