そうめんとなすびのけんちん

連載日本の食生活全集

2020年07月08日

聞き書 宮崎の食事 日南の食より

けんちんというのは油炒めのことで、油とそうめんで腹もちがよく、夏、飯が足りないときにつくる。
なすびを一口大に切って、水にさらしてあく抜きし、水気をとる。これを油で炒め、火が通ったら、ゆがいたそうめんを入れて炒め、醤油で味つけし、からからに汁気がなくなるまで炒りあげる。火干かし、豆腐あぶらげのあるときは入れる。

 

出典:田中熊雄 他. 日本の食生活全集 45巻『聞き書 宮崎の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.299-299

関連書籍詳細

日本の食生活全集45『聞き書 宮崎の食事』

田中熊雄 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540901010
発行日:1991/03
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

伝説に彩られた山深き里、古来「日向の国」と呼ばれた太陽の国・宮崎。焼き畑の村に、陽光そそぐ平野に、霧島のぞむシラスの台地に、黒磯洗う浜に、なつかしい食と暮らしをたずねた南国の食の記録。
田舎の本屋で購入

このカテゴリーの記事 - 日本の食生活全集
おすすめの記事