干し大根のゆず巻き

連載日本の食生活全集

2020年11月11日

聞き書 神奈川の食事 川崎近郊農村の食より

秋から冬の食べもので、こまめに材料をつくっておく。
大根を薄く輪切りにし、しんなりして巻きやすいていどに日陰干しにする。
ゆず、しょうが、干し柿は生のままマッチ棒くらいに細く切り、しんなりと乾いた大根の上に置き、これらを芯にして端から固く巻く。
巻いた大根に木綿糸をじゅずのように通し、ぶら下げてかりかりになるまで寒風で乾かしておく。
食べるときは三杯酢に一昼夜つける。酒のつまみや正月の料理につける。

 

出典:遠藤登 他. 日本の食生活全集 14巻『聞き書 神奈川の食事』. 農山漁村文化協会, 1992, p.83-83

関連書籍詳細

日本の食生活全集14『聞き書 神奈川の食事』

遠藤登 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540920028
発行日:1992/07
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

和洋中が勢揃いの横浜のハイカラ料理、古都鎌倉の伝統食から、相模野の恵み、山・川・海の幸を集めた県内各地の素朴な郷土料理まで、地元のお年寄りからの聞き書きをもとに再現。写真つきで記録。
田舎の本屋で購入

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