五月そーみんに春野菜を入れて―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2021年05月07日

聞き書 沖縄の食事 中頭の食より

昼食―五月そーみんと野菜の炒めもの、んむ、にんにくの地漬
五月の節句が終わるとそうめんが出回る。このころの新しいそうめんを五月そーみんという。箱買いして、親せきや近所の人と分け合う。
ゆがいたそうめんにたっぷりの野菜を入れてそーみん炒めをつくり、一年間漬けこんだにんにくの地漬を添える。にんにくは黒砂糖で漬けてあるのでまっ黒だが、こくがあって食事もいちだんとおいしい。

写真:春の昼食
んむ、五月そーみんと野菜の炒めもの、にんにくの地漬

 

出典:尚弘子 他. 日本の食生活全集 47巻『聞き書 沖縄の食事』. 農山漁村文化協会, 1988, p.113-114

関連書籍詳細

日本の食生活全集47『聞き書 沖縄の食事』

尚弘子 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540880070
発行日:1988/04
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 400頁

世界に冠たる長寿の島、沖縄の暮しの中の食を徹底的に紹介。豚肉、油脂をたっぷりとり入れた食事は本土と異なる。東南アジアにつらなる琉球弧の料理と調理法を写真とともに再現。
田舎の本屋で購入

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