きびやずきいもで秋の実りを味わう―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2021年10月15日

聞き書 徳島の食事 那賀奧の食より

一番茶、二番茶―ひえ飯、味噌、漬けだいこ、いりこ、梅干し、炊いたずきいも
いつもの弁当のほかに、ずきいもの塩ゆでも持ってゆく。
ずきいもは大きめの親いもをよく洗い、ひげをとって塩ゆでしたもので、火であぶりながら味噌をつけて食べると、いもの甘みと味噌がよく合い、大変おいしい。
きびもさやごと持って行って火のまわりで焼く。冬場はきびを乾燥して貯蔵するので、この季節だけの楽しみである。
きゅうりを持って行き、味噌をつけてかじることもある。

写真:秋の一番茶、二番茶
いつものめんぱ飯に、塩ゆでのずきいもと焼ききび。

 

出典:立石一 他. 日本の食生活全集 36巻『聞き書 徳島の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.134-135

関連書籍詳細

日本の食生活全集36『聞き書 徳島の食事』

立石一 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540900075
発行日:1990/10
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

祖谷そばにたらいうどん、いろりのそばで香りたつでこまわし。渦潮にもまれて育つ魚やわかめ。海・山のバラエティ豊かな暮らしと食を祭事とともに再現。藍商人の食事も再現。
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