からだの温まる落花生のおつけ―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2022年01月18日

聞き書 千葉の食事 北総台地の食より

朝飯―麦飯、落花生のおつけ、とうぞう
落花生をすり鉢ですって入れたこくのあるおつけが、きびしい霜の朝のからだを温める。
とうぞうは味噌豆の煮汁と塩、こうじ、切干し大根を合わせて仕込んだもので、渋いうまさは炊きたての新穀飯にのせるとこたえされない(こたえられない)。

写真:冬の朝飯
たくあん、とうぞう、麦飯、落花生のおつけ(実はこまつな)

 

出典:高橋在久 他編. 日本の食生活全集 12巻『聞き書 千葉の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.241-242

関連書籍詳細

日本の食生活全集12『聞き書 千葉の食事』

高橋在久 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540890024
発行日:1989/6
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

黒潮が打ち寄せる房総半島は日本でも屈指の好漁場。いわし・かつおに代表される海の幸と利根川の魚、台地の作物が食膳にのぼる。太巻ずしはこの地の伝統食。女性が築いた食の営みを記録する。
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