聞き書 福島の食事 会津山間(只見)の食より
去年つくった刈野(焼畑)に、今年はじゃがいも、とうみぎ(とうもろこし)、あわなどをつくる。肥料は下肥と灰で、まわりの草も刈って入れる。
■夕―いも飯、ゆでとうみぎ、かぼちゃとじゃがいもの煮もの、おひたし、漬物
飯は朝に一日分を炊いてしまう。ごはんが少し足りないときは、とうみぎがごはんのかわりになる。かぼちゃやじゃがいもの煮ものは空腹を満たしてくれる。
写真:夏の夕食
〔上左から〕煮もの(かぼちゃ、じゃがいも、ささぎ)、いも飯、なすの塩漬、ゆでとうみぎ
出典:柏村サタ子 他編. 日本の食生活全集 7巻『聞き書 福島の食事』. 農山漁村文化協会, 1987, p.78-79