抜き菜の緑に秋を味わう―日常の食生活

連載日本の食生活全集

2022年08月29日

聞き書 愛知食事 尾張(稲沢)の食より

晩―麦飯、いわしとねぎの煮つけ、こうこ
いわしは海部郡蟹江町や碧海郡下之一色あたりから来る行商人から一度に六〇ぴきくらい買う。それで一〇銭である。ねぎを入れて煮つけると、いわしのくさみがとれておいしい。魚はあまり食べないが、秋の農繁期をのりきるために、ときどきつくる。

写真:秋の夕食
麦飯、いわしとねぎの煮つけ

 

出典:星永俊 他編. 日本の食生活全集 23巻『聞き書 愛知の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.138-138

 

関連書籍詳細

日本の食生活全集23『聞き書 愛知の食事』

星永俊 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540890031
発行日:1989/8
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5判上製 384頁

海、山、川、田畑の幸豊かな愛知、味噌のルーツ豆味噌を生かす味噌料理の数々。尾張藩時代からの伝統ある食べものと、江戸、上方の味覚がおりなす多彩な食。
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