聞き書 栃木の食事 鬼怒川流域(上河内)の食より
稲刈りの合い間に、山の畑につくった陸稲やあわ、ひえ、野菜の収穫をし、きのこをとってくる。きのこがとれると、主婦は一足早く帰り、そばを打ちはじめる。その日は男たちも早めに引きあげてきて、きのこ汁でそばを味わう。からみ(薬味)は、なんといってもゆずに限る。
写真:秋の夕飯
そば、こうこ(古漬のきゅうりにしょうがをかけて)、きのこ汁、からみ(ゆず、ねぎ)
出典:君塚正義 他編. 日本の食生活全集 9巻『聞き書 栃木の食事』. 農山漁村文化協会, 1988, p.31-32