聞き書 宮城の食事 三陸南海岸の食より
■朝――麦飯、ふのり汁、どんこの塩焼き、たくあん
ごはんは麦飯のことが多いが、ひじき、わかめ、しらすがたくさんあるので、かて飯の材料にする。いずれも米三、かて七の割合であるから冷えると食べにくくなるので、ごはんができあがると全員そろって飯台に座る。
味噌汁の実もふのりやわかめである。どんこはきのうの夕方磯で釣りあげてきたもので、串にさして塩焼きにする。
写真:春の朝食
たくあん、どんこの塩焼き、麦飯、ふのりの味噌汁
出典: 竹内利美 他編. 日本の食生活全集 4巻『聞き書 宮城の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.127-128