豊富な魚、貝、海草でにぎやかな食膳──日常の食生活

連載日本の食生活全集

2024年05月08日

聞き書 宮城食事 三陸南海岸の食より

朝――麦飯、ふのり汁、どんこの塩焼き、たくあん
ごはんは麦飯のことが多いが、ひじき、わかめ、しらすがたくさんあるので、かて飯の材料にする。いずれも米三、かて七の割合であるから冷えると食べにくくなるので、ごはんができあがると全員そろって飯台に座る。
味噌汁の実もふのりやわかめである。どんこはきのうの夕方磯で釣りあげてきたもので、串にさして塩焼きにする。

写真:春の朝食
たくあん、どんこの塩焼き、麦飯、ふのりの味噌汁

 

出典: 竹内利美 他編. 日本の食生活全集 4巻『聞き書 宮城の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.127-128

関連書籍詳細

日本の食生活全集4『聞き書 宮城の食事』

竹内利美 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN: 9784540890062
発行日: 1990/2
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

米どころ宮城は旧伊達藩以来の米どころで、もちの多彩な食べ方を誇る。三陸海岸では四季いろいろな魚貝がとれ、浜の人たちだけでなく、内陸の人々の食膳もにぎわす。
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