聞き書 宮崎の食事 米良山地の食より
■夕――麦飯、そうめん汁、かぼちゃの煮つけ、らっきょうの梅酢漬
暑いのであっさりしたものが好まれる。このころになると、どの家でも毎日のようにそうめんを食べる。少し改まってあゆのひぼかし(炭火であぶり、乾燥させたもの)をだしにしたそうめん汁は味もよい。らっきょうは毎年、塩漬、醤油漬、梅酢漬にして漬けておく。らっきょうの好きな人は、掘りたてを水で洗い、味噌をつけて食べる。
写真:夏の夕飯
上:かぼちゃの煮つけ、らっきょうの梅酢漬/中:茶/下:麦飯、そうめん汁(しいたけ、ねぎ、ごぼう、いりこ、そうめん、味噌)
出典:田中熊雄 他編. 日本の食生活全集 45巻『聞き書 宮崎の食事』. 農山漁村文化協会, 1991, p.120-121