あいのあめ炊き

連載日本の食生活全集

2023年08月28日

聞き書 高知食事 四万十川流域の食より


これはあいの最もぜいたくな食べ方で、神祭や正月には欠かせない。
焼きあいを串から形がくずれないようにはずし、ひたひたの水で半日ぐらいかけてとろ火で煮る。やわらかくなったら、醤油、砂糖、酒で味をつけ、薄く切ったしょうがを加えて汁がなくなるまでゆっくり煮る。
あめ炊きは「いられ(せっかち者)に炊かすな」という。じっくり時間をかけてつくるほどうまくできる。
これを、鉢に盛った冷たいそうめんの上に並べ、その上から煮汁をかけたあいのそうめんは、夏のお客(酒宴)料理につくられる。

写真:焼きあいのそうめん
焼きあいを煮て、冷たいそうめんの上に並べ、煮汁をかけて食べる。

 

出典:松崎淳子 他編. 日本の食生活全集 39巻『聞き書 高知の食事』. 農山漁村文化協会, 1986, p.184-184

関連書籍詳細

日本の食生活全集39『聞き書 高知の食事』

松崎淳子 他編
定価3,850円 (税込)
ISBN:9784540860256
発行日:1986/6
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5上製 384頁

酢料理は日本一、豪快な皿鉢料理など土佐の伝統食は南国の香りがいっぱい。その他、山の民俗の宝庫といわれる高知山間の土の香りのする料理の数々を紹介する。
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