なす料理の日々とかぼちゃひっつみ――日常の食生活

連載日本の食生活全集

2020年08月31日

聞き書 岩手の食事 県央の食より

彼岸が過ぎると、いよいよ収穫の秋が訪れ、日も短くなり、農作業はさらに忙しくなる。
この季節の日常食は、夏とほとんど変わらないが、なすのおかずが多くなり、かぼちゃが加わる。味噌汁の実になすが多く使われるほか、なす炒り、なすのほど蒸し、なすの漬物などにする。かぼちゃも、煮たり、小豆といっしょにひっつみに入れたり、また焼きもちにも使われる。

 

出典:古沢典夫 他. 日本の食生活全集 3巻『聞き書 岩手の食事』. 農山漁村文化協会, 1984, p.135-135

関連書籍詳細

日本の食生活全集3『聞き書 岩手の食事』

古沢典夫 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540840227
発行日:1984/09
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 376頁

県北の雑穀文化圏・県央の粉食文化圏・県南のもち文化圏・海の幸豊かな三陸沿岸・山の幸の奥羽山系の5地域に分け、地域毎に紹介。日本人の食の原型を見ることができる。
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