あわごの煮つけ

連載日本の食生活全集

2021年01月19日

聞き書 鹿児島の食事 鹿児島市(商家)の食より

ぶりのあわごが出るころになると、この煮つけが好物で、よくつくる。
ぶりのあわごの外側の薄皮をとり、片方だけ包丁を縦に入れて、皮のほうを内側にくるりとひっくり返しにして、のり巻きのように巻く。これをよじりながら、お湯に入れてさっとゆがいたら、とりあげて輪切りにする。砂糖、薄口醤油少々、地酒で甘からく煮つける。

写真:ぶりのあわごの煮つけ

出典:岡正 他. 日本の食生活全集 46巻『聞き書 鹿児島の食事』. 農山漁村文化協会, 1989, p.41-42

関連書籍詳細

日本の食生活全集46『聞き書 鹿児島の食事』

岡正 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540890055
発行日:1989/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

鹿児島は南方食文化の北端。いも・鶏・糸瓜・豚の調理に南方の食習慣が息づく。海上の味=ヤポネシア構想の主舞台の陽光あふれる南国の味。
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