大根のあら煮

連載日本の食生活全集

2021年02月01日

聞き書 群馬の食事 高崎近郊の食より

大根の産地のため、大根を使った料理は多い。大根のあら煮は、とくに正月から二月ごろにかけてよくつくる。
鮭の頭を小さく切り、大根は厚い輪切りにして一緒になべに入れ、かぶるくらいの水を入れて、弱火で半日くらい煮る。鮭は塩引き(塩鮭)を使っているので、汁の塩加減をみてから醤油で味をととのえる。

 

出典:志田俊子 他. 日本の食生活全集 10巻『聞き書 群馬の食事』. 農山漁村文化協会, 1990, p.146-147

関連書籍詳細

日本の食生活全集10『聞き書 群馬の食事』

志田俊子 他編
定価3,038円 (税込)
ISBN:9784540900051
発行日:1990/06
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 384頁

かかあ天下に空っ風の上州は「粉もの王国」。「おきりこみ」の味は絶品で、夕食には"つるつる"の音が家中に広がる。みそまんじゅうやおやきも詳しく紹介。
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